音楽のように

ヒストリカルクラシックのブログ

私とオーディオ その1

クラシック音楽と私

 物心ついたときから、我が家では、バッハやベートヴェン、ショパンといったクラッシック音楽が流れていました。生活の中に音楽は自然と溶け込んで、それは空気のように馴染み、またなくてはならないものでした。声楽家を志していたこともある母の趣味で、私も自然にクラシック音楽を好むようになりました。

 

 自分から積極的に音楽を聴き始めたのは中学生のころのことです。本に夢中になったり、趣味の写真をはじめたのもこのころです。多感なこの時期にいろいろな芸術に関心を持ち、触れ始めたことが私の財産になったことは間違いありません。その後、様々な人生の局面でこれらは私の拠り所となり、私を助けてくれました。

 

 今や数千枚を数えるまでになったCDですが(今も月、数十枚のペースで増え続けています)、自分で買い求めた初めてのものは、サン・サーンスの『白鳥』でした。美しいメロディーと、優しく深いチェロの魅力にとりつかれていました。他にはショパンのピアノ・コンチェルト、ブラームス弦楽六重奏曲など、ロマンテックなものに惹かれたのは思春期だったからかもしれません。

 

 お気に入りのCDを見つけるのには一筋縄ではいかない時代でした。今ではYou TubeやPrime Musicなどいくらでも試聴したり、情報を集める手段があります。しかし、当時はそのようなものはありませんでしたから、基本的に本や雑誌から情報を集めるしかありませんでした。そんななかで、とても音の良いオーディオがあることを知り、興味をもったのです。それが、私とオーディオとの出会いでした。

 

初めてのオーディオショップ

 自宅にはいわゆる、ミニコンポが備えてあり、それでカセットテープやCDを聴いていました。もっと以前には、山水の大型システムがあったのですが、私たち兄弟が大きくなるにしたがって、何かと物が増え、またそこまでオーディオにこだわることができなくなったためか、いつしかミニコンポに代わっていました。

 

 私がオーディオに興味を持ち始め、私たち兄弟がクラシックを本格的に聴き始めたので、それではオーディオを一式揃えようということになりました。大学生になったばかりのころだったと思います。大阪は日本橋のシマムセンというオーディオショップに、家族で試聴に行きました。家族で行ったのは、家族全員が音楽を好んで聴くためです。

 

 「タンノイなど、聴かせていただけせんか?」と店員さんに尋ねると、「どうぞ」と3階の試聴コーナーへと案内してくださいました。オーディオでキーになるもの、最も大事なのはスピーカーです。これはいわば楽器のようなもので、音の方向性を決定します。そのことを知っていたので、まず、スピーカーからの選定になりました。候補にしていたものをいくつか聴いたのですが納得がいかず、店員さんの紹介でイギリス、タンノイ社のスターリングという、25センチ同軸ユニットのものと、三菱ダイヤトーン20センチウーファーを大きな箱に収めたフロア型のスピーカ―の2台を試聴しました。びっくりするくらいの差で、音がよかったのを覚えています。両方とも箱を鳴らすタイプの楽器的なスピーカーで、どちらもとても魅力的でしたが、主にクラシックを聴く私たちは、クラシックに定評のあるタンノイに決めることにしました。その後、アンプやCDプレーヤーを選定して、結局、以下のようなシステムになりました。

 

スピーカー:TANNOYStirling/TWW

アンプ:山水、AU-α707MR

CDプレーヤー:DENONDCD-S10Ⅱ

カセットデッキ:パイオニア、型番失念

チューナー:パイオニア、型番失念

 

 このシステムは私が意識的に音楽を聴くようになってから初めての本格的なシステムで、スピーカーはもうかれこれ20年以上、メインのポジションで、今でもとても良い音を奏でてくれています。

 

 試聴の際にはCDを持っていきますが、今でも、試聴に行く際にはサンソン・フランソワの弾くショパンの第2コンチェルトを持っていきます。お気に入りで、よくわかっている音源を持っていくのがお勧めです。ちなみにシマムセンさんは今でも頑張っておられるオーディオの専門店で、入りやすく、また親切なお店です。今でも時々、利用しています。

f:id:shashinchan:20191127184336j:plain

当時のメインシステム